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松尾 祥史*; 篠原 聡*; 森 茂生*; 堀部 陽一*; 吉井 賢資; 池田 直*
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.966 (Internet), 6 Pages, 2007/03
透過電子顕微鏡により、LuFeOの電荷秩序につき、FeをCuに置換した効果について調べた。LuFeOの電荷秩序は、3倍周期を持つ10-20nmスケールのドメインの存在によって特徴付けられる。一方、Cu置換した場合(LuFeCuO)には、電荷秩序は起こらなくなり、局所歪みが発生することが観測された。実空間の格子像からは、三角格子上のFeとCuの短距離秩序を持つナノスケールのクラスターの存在が見いだされた。また、磁化測定からは、LuFeCuOの磁気転移温度は50Kと、LuFeOの250Kより大幅に低いことがわかった。
池田 直*; 森 茂生*; 吉井 賢資; 松尾 祥史*
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.966 (Internet), 9 Pages, 2007/03
最近見いだしたRFeOの強誘電性について報告する(R=Y, Dy, Ho, Er, Tm, Yb, Lu)。放射光などを用いた実験により、本系の強誘電性は、鉄イオンの実空間電荷秩序による新規な機構に由来するものである。この電荷秩序は、三角格子上の電荷相互作用のフラストレーションによって引き起こされる。また、この誘電性は、鉄電子の秩序化によるものであることから、結晶格子との結合が弱い可能性があり、劣化の少ない素子などの応用できる可能性がある。
大井 貴夫; 高瀬 博康*; 稲垣 学; 小山田 潔*; 曽根 智之; 三原 守弘; 江橋 健; 仲島 邦彦*
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.985, p.129 - 134, 2007/00
放射性廃棄物の地層処分の安全評価の信頼性を得るためには、多様な不確実性の影響を考慮する必要がある。本研究では、統計的手法に基づいて不確実性の観点から決定論的影響解析を補完することができる包括的感度解析手法を開発した。この手法は、キーパラメータや任意の目標値を下回るためのパラメータ値の組合せである成立条件を抽出することができる手法である。このアプローチを日本のTRU廃棄物の地層処分の安全評価に適用し、システムの安全性に対する不確実性の影響を包括的に評価するとともに、システムの性能の特性や今後の重要な研究課題をわかりやすく示した。
目時 直人
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.986, p.89 - 100, 2007/00
UTGa及びNPtGaの中性子散乱による研究結果を報告する。これらの化合物の磁気構造のバラエティー及び、二段の磁気転移から、これらの遍歴的な多体5電子系において、軌道の自由度が重要な役割を示していることが明らかになった。局在モデルとの比較から、NpNiGa, NpRhGa, NpNiGaにおいて、四極子秩序と反強磁性秩序が共存していると考えられる。それを確かめるため、現在放射光を用いた共鳴X線の実験が進行中である。
片山 芳則; 稲村 泰弘; 齋藤 寛之; 内海 渉
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.987, p.73 - 78, 2007/00
X線回折その場観察法によって、流体リンに二つの特徴的な構造があり、約1GPaで、その間で急激な転移が起こることが明らかになった。二つの構造は異なった密度を持ち、一つは分子性流体でもう一つは重合した流体である。X線ラジオグラフィー法によって、二つの流体のマクロスコピックな相分離も直接観察された。これらの結果は、この変化が1次相転移であることを支持している。低密度,高密度流体とその混合物の固化の様子を調べるため、SPring-8のビームラインBL14B1に設置したキュービック型マルチアンビル装置を用いて、急冷中のX線ラジオグラフが記録された。得られた固体試料高光学顕微鏡及び電子顕微鏡で観察された。低密度流体はある種の赤リンになるのに対して、高密度流体は一般に黒リンになる。混合物からは、幾つもの形の粒子が得られた。
芳賀 芳範; 青木 大*; 松田 達磨; 山上 浩志*; 本間 佳哉*; 塩川 佳伸; 中島 邦久; 荒井 康夫; 大貫 惇睦*
no journal, ,
アクチノイド系列の中で、プルトニウムは特異な状態にある。すなわち、ThからNpまでの軽アクチノイド単体金属では5f電子状態は遍歴状態にあるが、Am以降の重アクチノイドでは局在状態に変化し、Puはその中間にあると見なされている。電子状態を探るうえで、フェルミ面を実験的に決定することは極めて重要であり、われわれはこれまでにウラン化合物のフェルミ面を数多く研究して5f電子が遍歴状態にあることを示した。同様の手法でプルトニウム化合物の研究を行うことは重要であるが、プルトニウムの放射性のために実験は困難であった。われわれは最近、PuInの単結晶育成と、これを用いたフェルミ面の観測に初めて成功し、PuInにおいては5f電子が遍歴状態にあることを初めて示した。
山口 正剛; 西山 裕孝; 志賀 基之; 蕪木 英雄; 松澤 寛*
no journal, ,
原子炉圧力容器材料に含まれる種々の溶質原子(C, Si, P, S, Mn, Cr, Cu, Mo等)の偏析によるbcc鉄粒界の脆化の機構を調べるため、第一原理計算を行った。計算では、bcc鉄の3(111)対称傾角粒界を用いて、種々の溶質原子に対する脆化機構,脆化の割合を求めた。また、この結果から種々の溶質原子の脆化機構に与える相対的な強さ及び粒界への偏析エネルギーを評価した。
Li, J.*; 清水 大志; 尾方 成信*
no journal, ,
多くの金属ガラス(BMG)は、約の単軸引張り歪にてせん断帯が形成される。われわれはこの現象の臨界条件が萌芽的せん断帯(ESB)が進展する条件に依存し、その発生条件にはよらないと主張する。ESBが進展するには、外部負荷が各原子がせん断疎外化した糊状領域温度が摩擦による加熱によってガラス転移温度に達するまで、せん断摩擦応力を越え続けなければならない。ESBは成熟して力学的に切り欠きと等価となるのに必要な条件としての長さのスケールは、ZrベースのBMGにおいて10nmと予測され、この長さ以下ではせん断局所化は起こらない。2千万原子までの規模の分子動力学シミュレーションでは、10psの時間スケール及び10nmの長さスケールに特徴づけられる「融解へ向けた」不安定現象が観測され、aged-rejuvenation-glue-liquidせん断帯モデルは直接的に検証された。